奨学金制度とは?①どんな種類があるのか教えます!
日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)が、日本人を対象とした「2022年度フルブライト奨学生」の募集を開始!この奨学金は「返済不要」の給付型奨学金なので、海外(米国)留学を視野に入れている方は必見です。
日米間の教育・学術交流を推進するため、返済不要の「フルブライト奨学金制度」を実施している委員会です。
米国と他国の教育・学術交流を推進し、両者の相互理解に貢献できるリーダーを養成することを目的とした、米国政府スポンサーの 留学生向け 奨学金制度です。
第二次世界大戦直後に発足後、これまで半世紀以上にわたって160ヶ国以上・約40万人の人々へ米国教育機関での研究や教育の機会を提供しており、「フルブライター」と呼ばれる同窓生の多くが、教育、行政、法曹、ビジネス、マスコミ等さまざまな分野でグローバルに活躍しています。
日本でフルブライト奨学金制度が始まったのは1952年。日米両政府、日米教育交流振興財団(1986年発足)、民間企業、団体、個人などからの資金援助で運営されています。
2021年は世界におけるフルブライト奨学金制度設立75周年、来る2022年は日米間のフルブライト奨学金制度設立70周年を迎えます。
米国への留学を志す日本人学生に向けて「2022年度日本人対象フルブライト奨学金プログラム」が作られました。2022年の秋学期から米国で学びたい方に向けて、オンライン登録募集が開始しています。
2022年度日本人対象フルブライト奨学金プログラムは、5つの奨学金プログラムから希望のものを選んで応募する仕組みです。それぞれ採用予定人数や給付内容が異なります。併用しての応募はできません。
■奨学金プログラムの種類
米国の大学院博士課程・修士課程に正規の学生として在籍し、学位取得のための科目履修を行う。
日本の大学に博士論文を提出することを目的として、優れた研究者を対象に、米国高等教育機関あるいは研究所などで研究指導を受ける、または米国での現地調査などの機会を提供する。大学院レベルのゼミを聴講することはできるが、単位取得のための科目履修はできない。
委員会の定める学術分野、特にその中の5つの研究領域で、各自のテーマの専門知識を発展させ、また深めるために、米国高等教育機関あるいは研究所などで米国人教授・研究者の協力のもとで研究を行う。学位取得を目的とすることはできない。大学院レベルのゼミを聴講することもできるが単位取得のための科目履修はできない。
委員会の定める学術分野、特にその中の5つの研究領域で、各自の専門知識を深めるために、米国高等教育機関あるいは研究所などで学位取得を目的としない研究を行う。ジャーナリストとしての技術面の研修を目的とすることは不可。帰国後米国の経験に関した記事を新聞や雑誌などに寄稿するよう望まれる。
米国の大学で日本語を教えながら、自身の英語教育のスキル、英語能力、および米国の社会や文化についての知識を深めることを目的とした9か月間のプログラム。
※このプログラムは他の4つとは選考日程が異なります。募集要項は2021年6月頃に発表予定です。
各プログラムの説明動画がフルブライト・ジャパンから公開されています。
こちらも併せてご確認ください。
往復渡航旅費、往復荷物手当、滞在費、住居手当、家族手当、図書費、着後雑費、授業料(上限あり)が支給されます。
往復渡航旅費、往復荷物手当、滞在費、住居手当、家族手当、研究費、着後雑費が支給されます。
それぞれの奨学金には疾病・傷害をカバーするフルブライトグループ保険(本人のみ)が含まれます。
ただし給付内容は、両国政府から委員会に交付される資金の額、あるいは応募者個々の他の財源などを考慮に入れて調整されることがあります。
より詳しい給付内容はこちらのPDFファイルから確認してください(2021年度参考情報)。
米国および日本、さらにはグローバル社会に関連した人文・社会科学、あるいは学際的な学問分野に、米国の教育機関へ留学して取り組む方が対象です。
自然・応用科学分野に関連する研究計画の場合は、人文・社会科学分野を主眼とした学際的研究で、かつ政策、社会、または倫理に関わるもののみ応募ができます。
年齢制限はありません。
米国在住経験の少ない方が優先されるようです。
また、以下の条件を満たすことが必要です。
応募で気になるのが「必要な英語能力」。どれくらいが必要なのでしょうか?
「大学院留学プログラム」と「大学院博士論文研究プログラム」には TOEFL/IELTSのスコアレポート の提出が必須となっています。基準点は
ただしスコアが高い程フルブライト奨学金選考において直接的に有利になる、ということはないそうです。
ITP TOEFL や TOEIC、英検等、他の英語能力測定テストのスコアは代用として認められません。
米国の大学から学位(学士号、修士号)を取得している場合はTOEFL/IELTSを免除しますが、米国の大学院によっては留学生すべてにTOEFL/IELTSスコアの提出を義務付けている場合もあるため、できるだけ TOEFL/IELTS は受験しておくのをおすすめします。
「研究員プログラム」と「ジャーナリストプログラム」は
が要件となっています。こちらは論文や出版物を書けるくらいの高度な英語能力が求められているようです。
その他プログラムごとに個別要件や対象から除くケースなどもあるので、詳しくはこちらの「応募資格要件」をご確認ください。
日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)の公式サイトから「オンライン登録」を行います。
オンライン登録期間は 2021年4月1日12:00 ~ 5月31日23:59 まで。
その後、5月〜6月にかけて「予備審査」が行われます。ここで委員会が資格要件や研究計画の妥当性を審査し、条件を満たした応募者へ「所定の申請書類一式(願書、推薦状等)」についてメールで通知を行います。
予備審査を通過した応募者は 7月31日(消印有効)までに申請書類一式を提出します。
オンライン登録の窓口と申請書類の内容については、下記のリンクから各プログラムごとに確認してください。
予備審査と書類審査を通過した応募者には「面接審査」が実施されます。
7月31日締切の書類は9〜10月中に専門家による審査が行われます。ここで通過しなかった場合はすぐに書面で通知が届きます。通過した場合は面接日時が決定するまで通知はありません。
面接審査が行われるのは10月〜11月。面接日の約1〜2週間前までにメールで通知が届きます。面接審査はオンラインにて専門家により英語で行われます。
12月上旬に委員会から書面で通知がきます。
翌年の2022年5月に米国の受入期間が決定し、秋学期に向けて合格者は渡米します。
申請から選考の流れをまとめた表がこちらです。
2021年 | |
4月〜5月31日 | 「オンライン登録」→「予備審査」で合格者にメール通知 |
7月31日 | 予備審査合格者は「申請書類一式」を提出 |
9月〜10月 | 「書類審査」の合否決定&通知 |
10月〜11月 | 書類審査合格者は英語で「面接審査」 |
12月 | 書面で合格通知が届く |
2022年 | |
5月1日 | 受入期間決定 |
7月〜 | 7月〜渡米 |
フルブライト奨学金は目的・給付時期および内容が等しい他の奨学金と重複して受給することはできません。
他の奨学金が費用の一部を支給する場合には併せて受給することもできますが、それに応じてフルブライト奨学金は減額調整されます。
その他「フルブライト奨学金」についての詳細や最新情報は、公式ホームページから確認してください。
参考:「フルブライト奨学金プログラム 2022年度日本人対象奨学金 募集要項」フルブライト・ジャパン
「フルブライト奨学金」は、米国で学びを深め、グローバルに活躍することを目標とする方必見の奨学金です!
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