奨学金制度とは?①どんな種類があるのか教えます!
知っているようで意外と知らない奨学金制度について、『奨学金制度のキホン』と題したシリーズでわかりやすく解説していきます。
今回は「自分にあった奨学金の探し方」をテーマにお送りします!
POINT
✔️ 奨学金をゲットしたい方は申し込む奨学金を早めに見つけておこう
✔️ 「自分にあった奨学金の探し方」には4つの方法がある
✔️ この記事を読めば今日からすぐ探し始められます!
まず、みなさんは奨学金制度がどれだけあるかご存知でしょうか。
令和元年度の調査によると、国内には8,834制度の奨学金制度が存在しています。(参考:日本学生支援機構「令和元年度奨学事業に関する実態調査」)
これまでのコラムでも紹介してきたように、奨学金制度には申込条件があり給付額も違うため、内容を見ずに応募することはオススメできません。とはいえ、8,834制度を自分で一つひとつ調べていくのは現実的ではありませんよね。
また応募期間も制度によって異なるので、学生生活の間に効率よく探していかなければ、応募できる制度はどんどん少なくなってしまいます。
後述しますが、Cronoが実施する「奨学金オンライン勉強会」に参加した学生さんから「こんな奨学金もあったんだ」「もっと早く奨学金情報を知ることができればよかった」という声をいただくことがたくさんあります。
せっかく奨学金に応募できる資格があっても、知らないままでチャンスを逃していたらとてももったいないですよね。
奨学金の探し方を知っていれば、自分にあった奨学金を早めに見つけることができますよ!
奨学金に採用される確率を上げるには事前準備をどれだけできるかが鍵となります。
例えば、採用条件に「GPA(成績)○○以上」「TOEIC○○以上」などがある場合、申込締切日直前でどうにかするのは難しくても、早めに「この条件のある奨学金に申し込もう」と検討をつけていれば時間をかけて十分に準備をすることができます。
審査内容に小論文や面接などを設けている財団は、奨学生として「求める人物像」をあらかじめ公開している場合が多く、その人物像に近い経験をアピールできるよう学生生活を送る計画も立てられます。
奨学金は応募すれば誰もがもらえるものではありません。後から後悔しないためには、しっかりとした準備が大切です。
進学のために奨学金を考えている学生さんは、早めに自分にあった奨学金を見つけておきましょう。
奨学金を探す前には、自分の現状を把握し、希望条件を整理しておくのがオススメです。
採用条件に家計基準がなかったり、全国の学生を無条件に対象とするような奨学金制度もありますが、応募できる人が多いほど競争率も高く採用される確率が下がります。
自分が奨学生として採用される可能性が高い奨学金は、条件を絞ることで見つけやすくなります。
「進学先の地域」に限って募集している奨学金を探したり、「給付型」が良いのか「貸与型」が良いのか、「併願」もできる方が良いのかなど、ある程度希望条件をリストアップしておくと、後述する「奨学金の探し方」がより効率よくなります。
奨学金について何もわからないという場合は、奨学金のことを相談できる先生や窓口、勉強会などに参加して、奨学金の基礎知識を仕入れていくことから始めましょう。Cronoのコラムを読んでいくのもおすすめですよ。
ここからは奨学金の探し方を4つ紹介していきます。
奨学金の情報収集を始めてみようと思ったら、まず学校からの案内をチェックするのがおすすめです。学校から提供される奨学金情報には、
というメリットがあります。
「学校を通じて申し込む奨学金」は、学校から財団への提出日が決まっているため、学校側が情報を詳しく持っている場合が多いです。
「特定の学校に通う生徒用に採用枠を設けている奨学金制度」は校内での選抜になるので、全国の学生に応募資格のある奨学金より採用される確率が高くなる可能性もあります。
学校によっては、例えば「毎年留学希望者の多い学校は留学関係の奨学金情報が多い」など、生徒の興味に応じた奨学金情報を取り揃えているところもあります。特に専門学校の場合は特定のジャンルに応じた奨学金情報が多い傾向がありますので、学校からの案内をよく確認しておくと良いでしょう。
また、申込方法や制度についてわからないことがあれば先生に相談できたり、学校によっては奨学金相談専用の窓口を設けていたりするので、学生さんが初めて奨学金を申し込む際には心強いはずです。
インターネットでは奨学金情報をたくさん見つけることができます。その反面、多すぎてどれが自分にあっているか絞り込むのが難しく、一つひとつ見ていこうとすれば途方もなく時間がかかります。
インターネットで検索する際のポイントは、「奨学金情報をまとめたプラットフォームを使う」ことです。
私たちCronoが提供している奨学金検索サービスです。
ご利用いただくにはLINE登録(無料)が必要ですが、その際に入力いただいた進学希望情報をもとに、ご自身にあった奨学金を瞬時にご提案いたします。
学生さんの負担がないよう、できるだけ返済不要の給付型奨学金に関する情報を網羅し、優先的に表示しています。
検索ページからは
などを一活で確認することができます。
奨学金に関して気になることがあれば、登録したLINEでメッセージを送り、気軽に相談することができます。奨学金に詳しい専門家や現役奨学生スタッフが親身になって寄り添ってくれるので、初めて奨学金を探す方も安心してご利用いただけます。
日本学生支援機構の公式サイトでは「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度」として、国内向け奨学金制度の情報を「条件」や「大学名、団体名」から検索できるプラットフォームを用意しています。令和4年10月の時点では、大学444校、短期大学149校、地方公共団体・奨学金事業実施団体等739団体の情報が掲載しています。
検索時に条件を絞り込むための選択肢がたくさんあるので、“探したい奨学金”のイメージが漠然としている方は選択肢の項目を参考に、自分の奨学金に対する希望条件を考えていくのも良いでしょう。
また、「海外留学奨学金検索サイト」という日本から海外に留学するための奨学金制度を検索できるページもあります。留学を考えている学生さんはこちらを使ってみると、自分にあった奨学金が見つけられるかもしれません。
あしなが奨学金を提供する一般財団法人あしなが育英会が2021年から運営する奨学金検索システムです。高校から専門学校・大学・大学院に通う学生さんに向け、5000種類以上の奨学金情報を掲載しています。
カラフルかつシンプルなサイトデザインと、詳細検索からは「支給額(年額換算)」まで絞り込めるのが他にはない特徴です。
日本にあるほぼ全ての奨学金を網羅しているという国内最大の奨学金サイトです。
ガクシー限定奨学金が掲載されていたり、おすすめの奨学金が「ランキング形式」で載っていたりと、旬の奨学金情報がわかりやすいのが特徴です。
TwitterやFacebookなどのSNSでは、情報をまとめて掲載するタイプのプラットフォームでは追いきれない「最新の奨学金情報」を手に入れられるのがメリットです。
奨学金説明会など関連イベントの情報も流れてくるので、「奨学金 募集」などのキーワードで検索たり、気になる団体のアカウントをフォローしたりすると、効率よく情報収集することができます。
奨学金に興味のある方を対象に、奨学金に関する説明会や勉強会が開催されることがあります。
オンラインやオフラインで財団が独自に行うこともあれば、職員を派遣して学校で説明会を行なったりすることもあります。
ちなみに、Cronoでは定期的に「奨学金オンライン勉強会」を行っています。
奨学金オンライン勉強会ではさまざまな学校や団体とコラボして、奨学金の基礎知識から現役奨学生による体験談まで、検索サイトでは出会えないリアルな情報を提供しています。
財団の代表者とのコラボでは「応募者のどんなところに注目して採用しているか」というお話もあり、採用されるための準備の手がかりを得られることも!
すべての高校生に進学を考える際に奨学金のことを知ってほしいという気持ちから、今後全国各地の高校連携も強めていく予定です。
【Cronoオンライン勉強会:コラボ一例】
奨学金の申し込みには保護者の協力が必要な場合が多く、学生さんが保護者の方と一緒に自宅からオンライン参加することで、互いに協力していきやすくなるのもメリットです。
Cronoのオンライン勉強会は公式ツイッターでお知らせしているので、ぜひフォロー&ご参加くださいね。
将来返済をしなくても良い給付型奨学金や好条件の奨学金制度に応募できる資格があったのに、知らなかったことで貸与型奨学金や金額の少ない奨学金を選択してしまう学生さんは、残念ながら数多く存在しています。
奨学金採用は「情報戦」と言っても過言ではありません。効率よく情報収集し早いうちから準備をすることで、採用される可能性も高くなります。
知らない間にチャンスを逃してしまわないよう、今回紹介した「奨学金の探し方」でぜひ自分にあった奨学金を見つけ、奨学生になる準備をしていきましょう!