奨学金制度とは?①どんな種類があるのか教えます!
給付型奨学金に採用された先輩たちの“声”をお届けする、連載記事第3回!
Cronoに集まった17件の体験談を、それぞれ特徴に分けて紹介していきます(全3回)。
この記事では第3回として、
より、8つの体験談を紹介します。
その他の体験談は記事の最後にリンクを貼っておきますので、続けて読んでいってくださいね。
今回紹介するのは、
に採用された先輩の体験談。
この奨学金には「居住地」や「大学の選考分野」など申し込み資格がハッキリと定められています。
条件に合う人しか申し込めませんが、先輩たちが採用されるために意識した点などは、対象でない方にとっても参考になるのではないでしょうか。
ご自身が採用されたポイントはどこだと思いますか?
– この制度には、1次選考の「筆記試験」と2次選考の「面接試験」があります。
私が採用された理由は、両方の試験で良い結果を出せたおかげだと思います。
1次選考の筆記試験は十分に力を発揮することができました。
2次選考は面接で緊張しました。しかし、事前に作成した申請書に基づいて簡潔に回答することを心がけました。面接官から深堀りの質問を投げかけられても、冷静に対処できたと思っています。
この奨学金で、学校生活にどんな影響がありましたか?
– お金に困窮することなく、選択肢の幅を広げ、存分に学校生活を満喫することができました。
学業と部活動を両立しようとしていた私にとって、アルバイトに割ける時間は短く、貯金をするだけの十分な収入がありませんでした。しかし奨学金のおかげで、長期休暇には海外旅行や海外インターンに行くことができました。
さらに、ゼミ活動が本格化する3年次にはゼミ活動と部活動だけに集中したかったため、アルバイトをすべて辞めました。それができたのも、奨学金を生活費などにあてられたおかげです。
他にも毎年開催される「懇親会」では、運営の方々から温かい励ましや期待の言葉をもらい、学校生活を送るうえでとても励みになりました。
その他、後輩に伝えたいことはありますか?
– 尼崎市神崎製紙育英資金奨学金の奨学生は、誰もが弛まぬ努力を続けていらっしゃる人ばかりです。彼らとの交流は私の視野を広げ、より一層の努力をする大きな刺激になりました。
このように 新たな人との出会いとしても、この奨学金はおすすめできます。
ご自身が採用されたポイントはどこだと思いますか?
− 応募時に提出する作文で、具体的な将来の夢とそれに向かうためのプロセスを記載できたことが、選考を通った要因として大きかったと考えています。
そのほか、願書には家からの仕送りが0であることなども記載しました。
この奨学金で、学校生活にどんな影響がありましたか?
− 生活がとても楽になりました。
また、毎月「財団への報告書を書く」という作業があるのですが、自分の生活を振り返るいい機会でした。
年度末には、財団の方が奨学生の報告書などを集めた“文集”を作ってくださいます。他の奨学生たちの取り組みが読め、非常に参考になりました。
資金面にとどまらず、他の学生との交流や資料室見学、文集発刊など多彩な支援をしていただけて、大変ありがたく思います。
その他、後輩に伝えたいことはありますか?
− この奨学金は、応募時に書く作文のテーマが細かく分けられています。ですので、応募までにさまざまな経験をしておき、それぞれの枠にあわせて違ったエピソードを盛り込みながら、アピールするとよいかもしれません。
他の奨学金と比べると募集時期がずれており、応募倍率が若干高めという印象もあります。ですが、ぜひチャレンジしてみてほしいです。
ご自身が採用されたポイントはどこだと思いますか?
– 提出書類に、他の人があまり書かないようなことを書いたことが良かったと思っています。
こちらは「ホスピタリティについて勉強する学生」に対しての奨学金なのですが、ホスピタリティーにも様々な方向性があるため、それらを私が勉強していることや将来性等と繋げて、自分の考えを書きました。
この奨学金で、学校生活にどんな影響がありましたか?
– 今まで活動してきたことに加え、さらに発展した活動をすることができています。奨学金のおかげで費用の心配をせず、活動したいことにお金が当てられるのはありがたいです。
また、財団から毎月ホスピタリティー関連の情報、数ヶ月に1度ホスピタリティー精神を学べる本が送られてきます。
さらに奨学生同士の交流会(現在はコロナの影響で自粛中)が設けられており、将来的に活かせることがたくさん学べました。
その他、後輩に伝えたいことはありますか?
– この奨学金は、奨学生同士の交流が本当に盛んで、とても勉強になります!
食・観光・ホテル・福祉などのホスピタリティに興味のある学生はぜひ応募してみてください。
ご自身が採用されたポイントはどこだと思いますか?
– この奨学金は、各指定校から限られた人数のみの推薦資格が必要です。そのため、通っている学校での学内選考が重要になります。
私の学校では「選考基準が成績順」だったため、日ごろから成績を意識しながら、申し込みまで学生生活を送っていました。
なので、この奨学金に応募しようと考える方は、まず 自分の学校内での「推薦者の選ばれ方」を把握するところから始めるとよいのでは、と思っています。
この奨学金で、学校生活にどんな影響がありましたか?
– 在学期間中、ずっと支援していただけるので、とても助かりました。
財団は年に2回(春と秋)、奨学生を集める行事を開催します。
秋に行われる「奨学生の集い」では、普段自分が選考しているものとは違う分野の学問に触れることができるため、毎年楽しみにしています。
こうした財団行事や選考面接では、交通費も支給される点も、遠方の学生には助かります。
その他、後輩に伝えたいことはありますか?
– この奨学金に採用されれば、関東・理系という「共通点のある仲間」と出会うことができるのでおすすめです。
ご自身が採用されたポイントはどこだと思いますか?
– 私が奨学金をいただけたポイントは3つあると思います。
1つ目は、私の家庭は1人親であること。
2つ目は、大学3年生編入前の高専時の成績が、すべて最高成績だったこと。
3つ目は、面接時に「自分の良さ」や「大学で取り組みたいこと」を真摯に伝えられたことです。
この奨学金で、学校生活にどんな影響がありましたか?
– 奨学金をいただけたことによって、親元から自立して生活し、研究に打ち込めています。
私は17歳の時に父親を亡くし、大学では多くの奨学金を借りる必要があると思っていました。しかしこの奨学生に採用され、本当に感謝しています。必ず成果を出して、この御恩を社会に還元したいです。
その他、後輩に伝えたいことはありますか?
– この奨学金では別分野で優秀な他大学の方々と交流が図れる点も、非常に良いと感じています。
書類提出の際は、「自分の良さ」や「大学で取り組みたいこと」をしっかり伝えるのが大切です。
学校宛に募集がきます。日頃より、学校からもらう情報を確認する習慣をつけておくと良さそうです。
ご自身が採用されたポイントはどこだと思いますか?
– この奨学金に応募する際には、10年後に自分が社会に対して貢献できることが作文課題として与えられています。
私は「修士課程を目指していること」と、「それに付随した資格試験を取ることを前提に勉強していること」を書きました。
作文に将来のために勉強する強い理由や根拠を書いたことで、自身の将来性を表現できたことが良かったのではと思っています。
この奨学金で、学校生活にどんな影響がありましたか?
– 私立理系の大学に通っているため、学費や定期代に当てられることが良かったです。
貸与型の奨学金を借りる選択をしなくて済み、助かったと思っています。
その他、後輩に伝えたいことはありますか?
– この奨学金は「世帯収入の制限」が前提で、応募倍率が限られてきます。そのうえ、大学を通して応募するため、大学選考を通過した時点で、高い確率で奨学会の選考が通ると推測できます。
作文は自分の将来像です。将来の自分を想像し、日頃から勉強を続けてみてください!
ご自身が採用されたポイントはどこだと思いますか?
– 私が採用していただけた理由としては、
・入学直後で枠が空いていたこと
・学歴の高い日本人学生を求めていたこと
・あまり世間に知られていない奨学金 であったこと
・面接で大学に入ったきっかけなど、自分の考えをしっかりと伝えたこと
が関係していると思います。
この奨学金で、学校生活にどんな影響がありましたか?
– 私の家庭は3人兄弟でそれぞれ大学に進学し、家計にかなりの負担がありました。加えて、両親ともに歳をとっているので、何が起こるかわかりません。
そのため、家庭の経済状況によって自分のキャリアを変える、諦める不安がありました。
しかし奨学金のおかげで、留学・院進など自分の希望を諦める必要性がなくなり、本当に良かったと思っています。
その他、後輩に伝えたいことはありますか?
– この奨学金は受給額が大きいのが特徴です。
主に留学生向けに奨学金を給付する財団ですが、1学年に2〜3名、日本人学生を採用するようです。
応募は4月にホームページから直接登録になりますので、忘れないように注意しましょう。
今回の記事では、「特別な基準」のある奨学金 に申し込んだ先輩たちの体験談を取り上げました。
応募資格が限定されているぶん、例えば学問の分野での制限がある場合には、「なぜこの分野を勉強しており、どんな将来性が自分にあるか」を説得力を伴ってアピールする工夫が、採用されるポイントかもしれません。
これまで全3回に分けてお伝えしてきた、「給付型奨学生の体験談」。
先輩たちのリアルな声が、これから奨学金を考えるみなさまの参考や後押しになれば幸いです。