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奨学金制度とは?②どのように受けられるのか教えます!

奨学金情報
2020.09.18

知っているようで意外と知らない奨学金制度について、「奨学金制度とは?」のタイトルで、複数記事に分け、わかりやすく解説しています。

前回の記事も合わせてご一読ください▼

  1. 奨学金制度の基礎と「奨学金の種類」について

今回は奨学金をもらいたいと思った時、どのように行動すればいいのか、「奨学金の受け方」について紹介します。

奨学金を申し込みたい!何から始めたらいい?

奨学金を利用したい!と思った時、まず何をすれば良いのでしょうか?

以下が奨学金を受給する流れです。

  1. 自分が利用したい奨学金を探す
  2. 必要な書類を用意して期限内に申請する
  3. 書類審査の結果を待つ(場合によっては「面接」を受ける)

この中で最も重要なのは、一番はじめのステップである「自分が利用したい奨学金を探す」こと。

自分は本当に奨学金が必要なのか、なんのために必要なのか、審査基準を満たしているか、返済の有無に関する希望……などを振り返り、最適な奨学金を見つけましょう。

自分にあった奨学金を探そう

さまざまな奨学金制度を比較しよう

奨学金制度を実施している主なところには

  • 日本学生支援機構(国)
  • 住んでいる市町村(自治体)
  • 学校内での奨学金
  • 企業や民間団体
  • 新聞奨学生

があります。

日本学生支援機構(国)

日本学生支援機構ホームページ

国が「貸与型」と「給付型」の奨学金事業を行っています。※貸与型と給付型については「奨学金制度とは?①どんな種類があるのか教えます!」をご覧ください。

貸与型には無利子で借りられる「第一種」と有利子の「第二種」があります。募集人数が多く第一種は審査基準が厳しいものの、第二種は比較的審査に通りやすいため、国内にいる奨学生の多くが利用しています。

また貸与型の奨学生が入学初年度にかぎり最大50万円を追加で借りられる「入学時特別増額付与奨学金」もあります。

住んでいる市町村(自治体)

一部の都道府県や市町村、区が独自に設けている進学支援制度です。全国すべての自治体が行っているわけでないため、注意してください。

一般的にはその地域の出身者や地域にある大学への進学者向けですが、進学先が別の県であっても、保護者の居住地から支援を受けられるものも存在しています。

融資額は月2万円〜5万円程度。他の奨学金制度と併用して利用される場合が少なくないようです。

学校内での奨学金

進学先の学校が設けている独自の奨学金制度です。経済状況だけでなく成績優秀者などを対象に、給付型の奨学金制度や学費減免制度があるところも。

企業や民間団体

さまざまな民間企業や創業者等が財団法人を設立し、奨学金事業を行っています。採用人数は極少数である場合が多く、大学や学部が指定されているなど、条件は企業によりさまざまです。なかには修学後、特定の企業に就職することを条件に返還免除となるものや返還不要というものもあり、社会貢献を目的に行っている企業が多い傾向にあります。

新聞奨学生

新聞配達のアルバイトをすることで、学費のサポートを受けられる制度です。ほとんどの新聞社に寮があり、家賃光熱費が無料・朝晩の食事つきという待遇も。

奨学金の返済は、新聞配達のアルバイトで得た給与から差し引かれます。そのため卒業後に返済する必要はありませんが、毎日業務があるため、卒業まで勤め続ける意志の強さが大事です(途中で辞める場合は、奨学金を返済しなくてはならなくなります)。

業務内容や待遇はそれぞれ募集元の新聞社で異なりますが、学業との両立ができそうかどうかをきちんと考えて選ぶ必要があります。

これらの中から自分が申し込み基準に当てはまるものを選び、申請書類を提出し、審査をクリアすることで奨学金を受けることができます。

どうやって探せばいい?

国や地方自治体、民間団体のほか、学校単位でも独自のものがたくさんある奨学金制度。この中からどうやって自分に適切な奨学金を見つけたら良いのでしょうか?

①家庭の経済状況を家族と相談して確認する

②進学したい大学に必要な初年度納付金(初年度は他の年に比べてお金が多く必要になるため)と4年間の学費総額を調べる

③進学先が遠方の場合は生活費・通学費も考慮し、学校費用のシュミレーションを行う

④高等学校などの案内を確認したり、ホームページで条件などを調べる

というように探すことをおすすめします。

特に重要なのは探す前に「自分の進学にはどれくらいの費用が必要なのか、把握すること」です。

学費を計算してみよう

文部科学省の平成30年度調査によると国公立大、私立大昼間部の平均額は、

初年度納付金:授業料+入学金+施設設備費

  • 国立大学……81万7800円(入学金:28万2000円)
  • 公立大学……93万2251円(入学金:39万3618円)
  • 私立大文系……116万6922円(入学金:22万9997円)
  • 私立大理系……154万4963円(入学金:25万4309円)
  • 私立大医歯系……482万2394円(入学金:107万3083円)

学費総額:上記の初年度に3年分(医歯系は5年分)の授業料を加えて計算
※医歯系は4年制と6年制がありますが、ここでは6年制の場合。

  • 国立大学……242万5200
  • 公立大学……254万8150円
  • 私立大文系……397万7697円
  • 私立大理系……541万6925円
  • 私立大医歯系……2356万8949円

参考:「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」「国公私立大学の授業料等の推移」 | 文部科学省

というように、進学先によってかなりの差が生じていることが分かります。また大学・学部によっては学年が上がるにつれて授業料・施設設備費が上がる場合もあります。

さらに生活費・通学費用などを考慮する必要があるため、日本学生支援機構のホームページの「進学資金シュミレーター」などを使っておおよその必要額を計算しておくと良いでしょう。

日本学生支援機構の「進学資金シュミレーター」

主な探し方は「学校案内」や「ホームページ」。不安な場合、直接先生や窓口へ相談をしよう

ほとんどの奨学金は学校を通じて行われるため、在学している学校からの案内をきちんとチェックしておきましょう。不安な時は担任の先生や進路指導室、学校指定の窓口に相談すると良いでしょう。

■すでに興味関心のある奨学金制度が決まっている場合
ホームページや電話相談で詳しい内容を把握しておきましょう。
日本学生支援機構では、AIコンシェルジュの「奨学金チャットボット」で、電話受付時間以外でも簡単な相談が可能です。

■市町村の奨学金制度
「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度(日本学生支援機構HP)」で検索したり、お住まいの自治体ホームページや修学支援担当の窓口に電話相談などを行います。

「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度(日本学生支援機構HP)」

■「進学先の大学」や「民間団体」が独自に行っている奨学金
進学先の大学にある奨学金担当部署に確認することが確実です。民間団体の奨学金は対象となる大学を指定しているケースが多いため、自分で企業を探すより、進学先の大学から案内してもらうのが効率的でしょう。

■新聞奨学生
資料請求をしてパンフレットなどの詳細な資料をもらいましょう。各新聞社による奨学会のホームページや学校の進路指導室などに資料が置いてある場合もあります。

■海外への留学に関する奨学金
「海外留学支援サイト」をご覧ください。

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高校生の場合、志望校を登録しておくと、志望校別の奨学金最新情報が並びます。

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進学先が決まっていない高校生が奨学金を探すなら…?

進学先がはっきりと決まっていない・就職か進学か迷っている。

そんな高校生の場合は、日本学生支援機構が行っている「予約採用」が便利です。

予約採用の申し込みは高校3年生の春に在学している高校を通して行われ、必要がなくなった場合「進学届」を出さないことで自動キャンセルもできますので、忘れずに申し込んでおくことをおすすめします。

ただし、“進学先が日本学生支援機構の対象校でなければ予約採用による奨学金を利用することはできない” ため注意してください。

ここまで「奨学金の探し方」をいくつか紹介してきましたが、しっかり調べられていないかもしれない、見逃していることがあるかもしれない……と不安になったら、自分でなんとかしようとせず、直接先生や窓口へ早めに相談してくださいね。

いつ申し込みをするの?

利用したい奨学金が決まったら申請手続きに移ります。利用する制度によって、申し込みをする時期や方法は異なります。

高校生が進学のために奨学金を申し込む場合

高校生で申し込む場合、ほとんどが「予約採用」という形になります。在籍中の高校から申請書類を受け取り、在籍中の高校で手続きをしてください。

募集時期は春と秋の2回が一般的ですが、具体的なスケジュールは学校に一任されており、説明会の開催の有無は学校によって異なるほか、比較的早い時期に申し込みが締め切られてしまうことも。

奨学金を高校で申し込めることを知らない保護者も少なからずいるため、親に頼るのではなく自主的に行動することが必要不可欠です。高校3年生の4月になったら、すぐに担任の先生に直接相談してみることをおすすめします。

高校での申し込み期限に間に合わなかった場合は、進学後、進学先の大学などで案内される奨学金制度の在学採用に申し込んでください。

大学生が奨学金を申し込む場合

新入生は入学直後のガイダンスなどで案内されますので、その指示にしたがってください。在学中の方は在学している学校の相談窓口に尋ねてみてください。

在学採用は進学した大学等から申請書類を受け取り、進学した大学等で手続きを行います。

在学採用全体の流れ(日本学生支援機構より)

募集時期は4月中の一度きりで、これを逃すと1年間は奨学金に申し込むことはできません。十分期限には注意してください。

例外:定期外採用

奨学金の採用は申し込み期限が存在し、原則それ以外の時期に申請することはできません。しかし、

  • 失職・破産・事故・病気・死亡もしくは火災・風水害等の災害
  • 学校の廃止によりやむを得ず他の学校に入学することで修学に要する費用が増加した

などのことで家計が急変し、緊急に奨学金が必要となった場合は、日本学生支援機構の「定期外採用」という枠が年間を通じて存在します。

こちらは在学採用で、予約採用ではありません。「短期大学・大学・大学院・専修学校(専門課程)・高等専門学校」に在学中で家計急変が発生してから12か月以内である学生の方が対象です。

ただし、日本学生支援機構の奨学金を借りたことのある人は申し込むことができなかったり、借りられる期間の制限がある場合があります。休学中、留年中(過去の休学が家計急変によるものは除く)、留学中の人は、申込みできません。また、外国籍の人は申込資格に制限があります。

定期外採用について詳しくは、日本学生支援機構のホームページや学校窓口へ相談してください。

奨学金の審査って?

学生が提出した書類から、経済的な基準、成績など、申し込み資格を満たしているかを先方が審査し、奨学生が決定されます。

日本学生支援機構の場合、審査の結果は入学前・入学後問わず、在籍している学校(学生課)から通知されます。

そのほかの奨学金制度では、書類審査だけでなく「面接」が設けられる場合もあります。特に新聞奨学生制度は「面接」が必須条件です。勤務の意思や進学の意思について確認が行われるほか、説明会の参加が必要になるところもあります。

自分が利用したい奨学金制度の

  • 審査基準
  • 面接の有無
  • 通知方法の手段

は、あらかじめきちんと確認しておきましょう。

まとめ

奨学金にはさまざまな制度があり、基本的には学校からの案内を逃さずチェックすることが大切です。不安な場合は、直接先生や窓口で早めに相談してください。利用したい奨学金が決まった後は、必要書類を用意しなければなりません。申し込み期限が厳格に決められているため、後回しは禁物です。自主的に行動することを念頭に置き、奨学金の申し込みを成功させましょう。